まずは準優を簡単に振り返りましょう。９Ｒは木下選手が逃げて優出一番乗りを決めました。出足系でレース向きの仕上がりになっていて、１周１マークを回ってからの足がよかったし２コースから差してきた小野選手よりもスッと前に進んでいましたね。思い切った旋回で２着を競り勝った馬野選手も実戦足がいいです。１０Ｒは山崎選手が逃げ快勝。２着は４カドから差した湯川選手が入りました。湯川選手はエンジン的には出ていないけど、回れるような状態にしていたことが奏功したし、１周１マークも本人が狙った通りの展開になったんじゃないでしょうか。１１Ｒは上條選手がインから伸び返したんですが、松井繁選手（１着）に差されて２着。松井選手の足はよくなっているし、２コースからまさに〝お手本〟のような差しでした。では優勝戦です。上條選手は４号艇になりましたが、スローよりもダッシュ向きの仕上がりだし木下選手や松井繁選手が少しでもスタートで遅れて、上條選手がコンマ１０をフルダッシュで行けば締めていけそう。ただ、山崎選手らスロー勢はスタートを踏み込んでくると思うし、松井繁選手がカド受けとなる３号艇になったことがレースの〝鍵〟となりそう。気配はよくなっているので、上條選手のスタート次第ではここで止まるシーンまであると思います。そうなればイン有利な流れ…ですよね。あとは湯川選手のコース取り。前ヅケに動いて、内から１２３６・４５とかの並びになった場合は上條選手の一撃が決まるんじゃないでしょうか。